この前受けたレッスンで、先生から「呼吸をより自然に大きく行うにはどうすれば良いか」というごく基礎的な質問を受けました。「横隔膜をしっかり下に押し下げてきちんと腹式呼吸する」的な返答をしたら、いまどきそれは当たり前のことで、今アメリカでは胸郭を無理やり押し広げ、それが自然に縮む力でより有効な呼気を得るということをやっているらしい。無理やり胸郭を押し広げるというのは、風船のようなものの口を加えて、一気に風船を手で圧縮させて空気を送り込むということをやるんだそうです。

腹式呼吸での胸郭拡大は筋肉をしっかり動かすだけの事なので、ほとんど生理的。一方風船つかうやつは、胸郭壁を作っている肋骨と肋間筋のうち肋間筋を損傷して胸郭を広げるということなんだろうけど、普通の筋トレと違って筋肉を引き延ばすやり方での損傷なのが気になる。筋トレであったらあったで胸郭の拡大につながりそうにない。むしろ収縮力が強まって縮まないか。

なんにせよアマチュアがやることじゃないか。毎日吹くわけじゃないアマチュアは、しっかり横隔膜を押し下げて腹式呼吸ができてるか、吹く時ごとに確認することがまず大事。